2026年05月16日

ウルトラマン60周年記念ドキュメンタリー

今日は真夏日で暑かったですね。
ただ、朝と夜は20℃以下に下がるので、まだ冷房は要りません。
5月は暑い日と7〜9月の暑さはちょっと質が違うように感じます。

さて、私のような特撮ファン、それもウルトラマンのファンには溜まらないドキュメンタリーが、7月に公開されます。

それが、THE ORIGIN OF ULTRAMAN

こちらはウルトラマン誕生60周年を記念したドキュメンタリー映画です。
そうです。ウルトラマンの映画ではなく、著名人がウルトラマンを語るという内容です。

尚、この映画、企画したのは、あの是枝裕和監督です。
世界的にも評価が高く、ヒット作や話題作に枚挙に暇がない、現在の日本の映画界を代表する監督ですね。
因みに、私は「そして父になる」「海街dialy」「海よりもまだ深く」「三度目の殺人」「万引き家族」「真実」「怪物」が大好きです。

又、是枝監督とウルトラマンという組み合わせは、一般的にはなかなか結び付かないと思われますが、是枝監督はウルトラマンやウルトラセブンに強く影響を受けています。
是枝監督は、怪獣や宇宙人に差別や戦争のメタファーを託した名作たちに影響を受けたとのことですが、そんな部分は作品群にも息づいているように感じられます。

そして、是枝監督のほか、以下の錚々たる面々がドキュメンタリーに登場します。

ギレルモ・デル・トロ(映画監督/「パシフィック・リム」、「シェイプ・オブ・ウォーター」)
小島秀夫(ゲームクリエイター/「メタルギア」シリーズ、「デス・ストランディング」シリーズ)
庵野秀明(監督・プロデューサー/「エヴァンゲリオン」シリーズ、「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン(企画・脚本)」)
樋口真嗣(映画監督/「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」、「新幹線大爆破(2025)」)
ニコラス・ウィンディング・レフン(映画監督/「ドライヴ」、「ネオン・デーモン」)
シャノン・ティンドル(映画監督/「Ultraman: Rising」)
ジョン・アオシマ(映画監督/「Ultraman: Rising」)
成田カイリ(「ウルトラマン」美術総監督 成田亨の子息)
パット・キャディガン(SF作家/「Synners」、「スシになろうとした女」、「ウルトラマンノベライズ(英語版)」)

又、クリエーターの他にも、評論家の方々などが登場します。

清水節(映画評論家、クリエイティブ・ディレクター)
椹木野衣(美術評論家)
岡田秀則(国立映画アーカイブ主任研究員)

そして、ウルトラマンに関わった以下の方々も登場します。

黒部進(俳優/ハヤタ隊員役)
桜井浩子(俳優/フジ隊員役)
毒蝮三太夫(俳優/アラシ隊員役)
飯島敏宏(脚本・監督)
佐川和夫(撮影)
鈴木清(撮影)
飯塚定雄(光学撮影技師)
宍倉徳子(スクリプター)

いやぁ、これだけの面々がよく揃ったなという感じですが、そりゃ、世界の是枝のネームヴァリューというヤツでしょうか(笑)

で、予告映像を観ただけでワクワクが止まりませんが、こういう切り口でウルトラマン60周年を語るというのは素晴らしいですね。
そして、現代の多くの映画や映像作品にも繋がっているであろうウルトラマンを、色々な視点や角度から解析するというのは非常に貴重なことであるとも思うのです。

尚、予告で庵野監督が「ウルトラマンの呪縛は死ぬまで続くんだろうな」と仰っていましたが、それは私たちファンも同様です。
しかし、それは嬉しい呪縛、幸せな呪縛に他なりません。
ラベル:ウルトラ関連
posted by メルシー伯 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年05月15日

佐藤愛子さんの訃報に寄せて

今日の夜8時22分頃、宮城県沖を震源とする地震が発生し、宮城県で最大震度5弱の揺れを観測しました。
震度5弱の揺れを観測したのは、宮城県の石巻市と登米市と大崎市で、マグニチュードは6.4と想定されています。
尚、津波の心配が無いということでホッとしましたが、何年経っても宮城県沖で地震と聞くとヒヤッとします。

さて、今日も訃報です。

小説家でエッセイストの佐藤愛子さん。

先月の29日に老衰のため102歳でお亡くなりになったことが報じられました。
衷心よりお悔やみを申し上げたいと思います。

尚、佐藤さんは2022年頃より体調を崩し、2025年には認知機能の低下が進み、アルツハイマー型認知症と診断され、要介護4の認定を受けていらっしゃったそうです。
ただ、御年102歳での逝去ですから、大往生と言って良いかもしれません。
いや、佐藤さんなら「そんな大層なもんじゃないわよ」と仰るかもしれませんね。

で、佐藤さんは作家の佐藤紅緑さんの次女として大阪で生まれました。
高等女学校を卒業し、1950年に同人誌は掲載した処女作「青い果実」で賞を受賞し、本格的に執筆活動を始めました。

又、1969年には夫が作った巨額の借金を返済しようと奮闘する強い妻を描いた戦いすんで日が暮れてで直木賞を受賞しましたが、これはご自身の体験が基になっています。
あと、賞と言えば、2000年には父の紅緑さんや異母兄で詩人のサトウハチローさんら一族の壮絶な歴史を描いた長編小説血脈を10年掛かりで完成させ、菊池寛賞を受賞しました。

近年では、2016年に出版した90歳の本音をつづったエッセー九十歳。何がめでたいがベストセラーとなりましたが、こちらは2024年に草笛光子さんの主演で映画化もされ大きな話題となりました。
そして、長年にわたる功績が評価され、2017年には旭日小綬章を受章し、100歳を迎えてからも作品を発表していましたが、施設入居前にインタビューを受けた内容を収録し、長女の杉山響子さんと孫の桃子さんとの共著として2026年4月に出版されたぼけていく私が遺作となりました。

って言うか、76年もの間、第一線で活躍されてきたワケで、これはもう稀有なキャリアといって良いでしょう。

尚、佐藤さんと言えば、歯に衣着せぬ文章が人気でした。
父親と同様に「憤怒の作家」と言われていましたが、一貫していたのは社会を鋭く批判する姿勢だったでしょうか。

で、ふと思ったのですが、我々読者は、皆、佐藤さんの苦言が聞きたくて著書を読んでいたのではないかと。
一般的には強面なイメージがありますが、その強面に背筋を正して欲しくて、著書を手にしていたような気がするのです。
まぁ、そういう点では、叱ってくれる怖い先生のような感じもあるでしょうか。

そして、長女の杉山響子さんと孫の桃子さんによると、「本当にありがたいねえ」という言葉が最後の言葉だったそうです。
人生の最後を迎えて、後悔や不安よりも満足感の方が勝っていたのだろうと推察されますが、そういう点では、やはり大往生だったのかもしれません。
いや、「大往生?なにがめでたい?」と言われるかもしれませんね。

大正・昭和・平成・令和を舌鋒鋭く生き抜いた、そんな稀代の作家の逝去に際し、ご冥福をお祈り申し上げると共に、心から哀悼の意を表する次第です。
posted by メルシー伯 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年05月14日

ゴダイゴ50周年

今日、神奈川の方でゲリラ豪雨があったようです。
又、神奈川県内の各地で各区で最大約1万500軒が一時停電したそうですが、まるで8月の天気のようです。

さて、昨日、NHKの音楽番組SONGSにこのバンドが登場しました。

そうです。ゴダイゴです。

尚、番組では銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)など4曲のパフォーマンスが披露されましたが、番組にはJUJUさんも出演し、モンキー・マジック(MONEKEY MAGIC)で共演していました。

ゴダイゴは今年で50周年を迎える老舗のバンドで、何度か休止がありながらも、2006年から恒久的な活動を再開しています。
尚、私はこのバンドが大好きで大好きで、録画して既に何度かリピートしています(笑)

ただ、こういう番組とうか、取り上げられる時って、往々にして大ヒットした「西遊記」関連の「ガンダーラ(GANDHARA)」「モンキー・マジック(MONEKEY MAGIC)」以降なのですね。
私はそれ以前からのファンなので、もっと初期の楽曲にもスポットを当ててくれよと思ったりするのです(笑)

無論、「西遊記」以降に「ビューティフル・ネーム(BEAUTIFUL NAME)」とか「はるかな旅へ(WHERE'LL WE GO FROM NOW)」とか「銀河鉄道999(THE GALXY EXPRESS 999)」とか「リターン・トゥ・アフリカ(RETURN TO AFRICA)」とか「ポートピア(PORTOPIA)」とか「カミング・トゥゲザー・イン・)カトマンズ(COMING TOGETHER IN KATHMANDU)」とか「ナマステ(NAMASTE)」とか名曲は枚挙に暇がありません。

因みに、私がゴダイゴに興味を持ったのは、映画「HOUSE」のサントラでしたが、他にもCMとか「水滸伝」とか「男たちの旅路」のサントラなど、そういった方面での活動が多かったバンドだったように思います。
又、それほどビッグネームではなかったですが、「ゴダイゴを知っている俺って通だろ?」的な自惚れもあったでしょうか(笑)

しかし、今日の「SONGS」におけるCharのコメント出演は嬉しかったですね。
ゴダイゴとCharは演っている音楽の系統はちょっと異なりますが、共に50周年であり、付き合いが深いというのは有名です。

又、ベーシストで作曲家でプロデューサーでもある亀田誠治さんもインタビューで出演していましたが、年齢的にはゴダイゴチルドレンと言って良いでしょう。
尚、インタビューでは衝撃を受けた楽曲としてCM曲の「僕のサラダガール」を挙げていましたが、ゴダイゴの持っている「洋楽感」はやはり強烈な個性です。
そして、亀田さんはゴダイゴを「音楽の伝道師」とも仰っていましたが、まさにその通りだと思いますね。

で、今回の番組では取り上げられませんでしたが、私は銀河鉄道999(THE GALXY EXPRESS 999)の他にも、フェイバリットな楽曲が幾つかあります。
その一つが「あの頃(SOMEWHERE ALONG THEWAY)」という楽曲なのですが、この楽曲はゴダイゴのアルバムには収録されておらず、タケカワさんおソロアルバム「Lyena」に収録されています。
なので、タケカワさんのソロだと思われかもしれませんが、ずっとゴダイゴのステージで演奏されてきた楽曲ですし、1977年のドラマ「男たちの旅路」の第2部3話「冬の樹」では人気のロックバンドとして出演し、この楽曲を演奏していました。

尚、この楽曲は美しいメロディーが郷愁を誘うバラードの名曲なのですが、タケカワさんらしくTHE BEATLES風味というかPAUL McCARTNEY風味が感じられます。
又、バラードと言えば、「西遊記」のサントラの「サンキュー・ベイビー(THANK YOU, BABY)」も好きなのですが、ゴダイゴはバラードも凄く良いのですね。

それと、2020年にはゴダイゴのオリジナルメンバーであるギタリストの浅野孝已さんがお亡くなりになりました。
この訃報には言葉がありませんでしたが、浅野さんはゴダイゴサウンドの大きな要と言える名ギタリストでした。

って言うか、ゴダイゴのメンバーは、それぞれがミュージシャンとしても「職人」というか「達人」という感じですよね。
そう言えば、初めてゴダイゴを知った時に、ドラムとベースが外国人であるということが驚きでもありましたが、既に日本の枠を超えているというか、ボーダーレスな感じを強く受けたことを覚えています。

それにしても、ゴダイゴも50周年ですか。
50年と言えば半世紀ですが、随分と長く続いたものです。
尚、今年は50周年記念でコンサートも開催しているようですし、出来ればどこかのタイミングで観たいですね。
そして、その時は、私のために組曲「SUITE:PEACE(平和組曲)」「あの頃(SOMEWHERE ALONG THEWAY)」を演奏して欲しいと思います(笑)
ラベル:邦楽
posted by メルシー伯 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年05月13日

大野雄二さんの訃報に寄せて

今日、会社帰りに雨に降られました。
と言っても、傘をさすほどではなく、しかも短時間で止んでくれたので助かりました。

さて、今日も訃報です。ホント、訃報が続いていて気分的に滅入ってきそうです。

ピアニストで作曲家の大野雄二さん。

今月の4日に老衰のため84歳でお亡くなりになったことが報じられました。
また一人音楽界の巨星が旅立たれてしまいました・・・。
先ずは、衷心よりお悔やみを申し上げたいと思います。

尚、大野さんは高校生の時に独学でジャスを学び、大学在学中にプロのジャズピアニストになりました。
そして、1970年代の前半にピアニストを休業し、作曲家活動に専念し、多くのテレビドラマや映画の劇伴などを手がけ始めました。

その中でも代表的なのが1976年の映画犬神家の一族でしょう。
これは大野さんが初めて手掛けた映画の劇伴でしたが、メインテーマである「愛のテーマ」は今でも人気の高い楽曲でしょう。
旋律を奏でるあの独特な音色はハンマード・ダルシマーという楽器ですが、「犬神家の一族」と聞いて思い出すのは、湖面から突き出した足とこのメインテーマの旋律ではないでしょうか。
又、このサウンドトラックは映画と同時に発売されましたが、それも日本では初の試みだったそうです。

他にも、人間の証明とか野生の証明とか角川映画と言えば大野サウンドというイメージがありましたが、実際は東映の作品の方が多いのですね。
「最も危険な遊戯」とか「殺人遊戯」とか「処刑遊戯」遊戯シリーズとか、松田優作主演作品が多くあります。

そして、大野さんと言えば、このアニメ作品を抜きには語れません。
そうです。ルパン三世です。
大野さんは1977年の第2シリーズからの参加でしたが、ルパンと言えばあのテーマ曲であり、もう永遠不滅のテーマ曲と言って良いでしょう。

尚、ルパン三世の原作は青年誌に掲載されていた大人向けの作品であり、アニメの第1シリーズもそんなテイストを受け継いだやや渋めな作風でした。
しかし、第2シリーズからはコミカル風味も強めにしてエンタメに振り切った感じがあり、そういう点でもあのテーマ曲は新シリーズのテイストをこれ以上ないほど見事に体現していたように思いうのですね。

スタイルとしてはビッグバンドのジャズですが、非常にカラフルで、お洒落で、ゴージャスで、もうこのテーマ曲で第2シリーズのテイストが決まったんじゃないかと思われるほどです。
あのワクワク感、疾走感、伊達で気障な感じ。これはもういちアニメのテーマ曲という範疇を超えた、唯一無二の楽曲と言って良いでしょう。

それと、1978年にドラマ大追跡を手掛けられていますが、こちらのテーマ曲はちょっとルパン風味があったように思います。
よりスタイリッシュになったというか、ゴージャス感が増した感じで、私はこちらの楽曲も大好きでしたね。

又、大野さんと言えば、NHKの小さな旅も触れないワケにはいきません。
こちらは1983年から放映されている20分の紀行番組ですが、現在は毎週日曜日の朝8時から放映されており、私はニュースを観た後にそのまま続けて視聴しています。
あのどこか牧歌的でありながら郷愁を誘うメロディーが耳に残るのですが、こちらも長く親しまれている名曲と言って良いでしょう。

他にも手掛けられている楽曲は数多くありますし、70歳を超えてもステージで演奏するなど、ずっと第一線で活躍されていました。
そんな稀代な音楽家の逝去には淋しさを禁じ得ませんが、心から哀悼の日を表すると共に、ご冥福をお祈り申し上げる次第です。
ラベル:邦楽
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2026年05月12日

ハンタウイルス

今日も日中は最高で26℃と夏日でした。
明日も気温は同じで暑い一日になりそうですが、週末の土日は30℃前後まで上がるようです。

さて、先日来報道されているウイルスのニュースがあります。

そうです。ハンタウイルスですね。

5月4日、WHO(世界保健機関)は、大西洋を航行中のオランダのオーシャンワイド・エクスペディションズ社が運航するクルーズ船「MVホンディウス」の船内で、乗員・乗客がハンタウイルスに集団感染したとみられる事例が相次ぎ、オランダ人夫婦とドイツ人男性の3名が死亡し、乗客1名が南アフリカへ移送されて集中治療を受け、乗員5名も感染が疑われる症状を発症していると発表しました。
尚、この船には、乗員・乗客ら約150名が乗船しており、西アフリカ沖のカーボベルデに到着した後、カナリア諸島に寄港して検疫や治療などを行うこととなりました。
又、ハンタウイルスに感染の疑いのある3名はオランダの病院へ移送するため洋上で収容されましたが、クルーズ船を途中で下船しスイスに帰国した男性についてもハンタウイルスに感染していることが判明しています。
そして、南アフリカの保健当局は、ヒトからヒトへ感染する事例が過去にあったハンタウイルスのアンデス株を検出したと​発表しました。

で、最初にこのニュースを聞いた時に、殆どの人が2020年の「ダイヤモンド・プリンセス号」を思い出したのではないでしょうか。
あの時は新型コロナウイルスで世界中が大騒ぎになりましたが、「またか!」と思った人も少なくなかったでしょう。

尚、ハンタウイルスとは、ネズミなどの小型哺乳動物(げっ歯目)の一部を主な自然宿主としたウイルスです。
げっ歯類由来のウイルスは、感染した動物の尿・糞便・唾液を含むエアロゾルの吸入などを介してヒトに感染し、腎症候性出血熱やハンタウイルス肺症候群などの重篤な疾患を引き起こしますが、アンデスウイルスなど一部の株ではヒトからヒトへの感染も報告されており、今回はこのアンデス株が検出されました。

で、今日現在、WHOはフランスに帰国した乗客1人が検査で陽性となったことを受け、感染者は7人になったと発表しました。
そして、WHOは船の乗員・乗客の全員に対し、予防的な対応として下船した日から「42日間の隔離を推奨」するとしています。
又、この船には日本人の乗客も1人乗っていましたが、この方はイギリス国内の病院で経過観察を受けていて、イギリスの保健当局は症状はないものの最大45日間の隔離が求められるとしています。

尚、WHOは、一般市民などに感染が広がるリスクは低いと強調しています。
これはニュースでも強調されていましたが、いたずらに不安を煽らないような配慮がされているなと感じました。

やはり、コロナ以降、感染症にはナーバスになっていますからね。
不十分な情報はデマなどの流布に繋がりますし、そういうものは直ぐに拡散してしまいます。
我々に必要なのは正しい情報を正しく理解して正しく怖がることです。

で、前述した通り、ハンタウイルスはヒトからヒトへの感染の頻度は極めて少なく、インフルエンザやコロナのヒト・ヒト感染の割合に比べたらほとんどゼロに近いと言われています。
濃厚接触の時だけ感染し、症状が出ないと人にうつさないということが判っていますので、それが社会の中で広がっていく可能性はないと言われています。

そういう点では安心ではありますが、動物が持っている病原体がヒトに入ってくるという危機感と警戒心は持つべきなのでしょうね。
動物から人にうつる病気は、ハンタウイルス以外にも、マダニから感染するSFTSや、ネズミから感染するレプトスピラ症などがありますので、身近なところにもそういう危険はあると認識すべきだと思われますし、備えは必要でしょう。

ともあれ、今回のハンタウイルスは、パンデミックの発生の可能性が極めて少ないという点ではホッとしています。
しかし、実際に感染者が発生したという事実がありますので、ヒトが動物由来のウイルスに感染するという危険は当たり前にあるのだという認識は強く持っていたいと思うのです。
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2026年05月11日

鈴木光司さんの訃報に寄せて

今日は夏日になって暑い一日でした。
ただ、風が涼やかなので、その点で7〜8月よりも過ごしやすいですね。

さて、訃報が続いています。

小説家の鈴木光司さん。

闘病中のところ、5月8日にお亡くなりになったとのこです。
享年は68歳。60代での逝去は早いですが、お悔やみを申し上げたいと思います。

尚、鈴木さんは1990年に楽園でデビューし、その翌年にリングが刊行されました。
そして、1995年にその続編であるらせんを発表しましたが、この2作は映画化されて大ヒットとなりました。

って言うか、日本人で「リング」を知らない人はいないでしょう。
いや、「リング」というタイトルを知らなくても、「貞子」というキャラクターは知っている筈です。
それだけ、貞子の映像の衝撃は大きいものがありましたが、何よりもまず原作小説がとんでもなく面白いのです。

で、「リング」は「らせん」ループと3部作となり、その後にバースデイエスタイドと続きます。
尚、私は「ループ」には非常に驚かされたのですが、何よりも感心したのは「リング」も「らせん」も「ループ」もそれぞれテイストが異なるのですね。
「リング」はホラーミステリー、「らせん」は医学ミステリー、そして、「ループ」はSFにしてある種哲学的で宗教的な内容になっていましたが、それぞれ旨味が異なるのです。

又、鈴木作品は仄暗い水の底からアイズが映像化されています。
特に、「リング」はハリウッドでもリメイクされるなど、国際的に大きな話題を集めた作品になりました。

で、鈴木作品はホラーやファンタジーなどが中心ですが、エッセイは子育てを扱ったものが多くあります。
なんでも鈴木さんは主夫として子育てを行っていたそうで、小説とのギャップに驚かされたのを覚えていますね。

それと、体を鍛えるのが趣味だったそうで、鈴木さん自身がマッチョな父親像に憧れがあったようです。
尚、鈴木さんにとってマッチョな父親とは「家族を守る強い父」であり、「マッチョを突き詰めれば必ずフェミニズムに行き着く」というのが信条であったそうです。
確かに、鈴木さんはマッシヴな容貌でいらっしゃいましたし、肉体派なのだなと意外に思ったことも覚えています。

ただ、「ループ」とかを読むと、その「強さ」というのが伺える気がしますね。
それは肉体的な部分だけではなく、精神的な強靭さも併せてのものなのですが、作品に描かれている強さは、鈴木さんの一つの理想形であったのかもしれません。

で、「リング」に話を戻しますが、これは日本の文芸史を超えて、エンターテイメントの歴史に足跡を残す作品となっています。
って言うか、今や「貞子」はある意味でアイコニックな存在として認知されていると思いますが、そんなキャラクターを世に送り出した功績は非常に大きいと思うのです。

尚、鈴木さんは昨年にユビキタスという作品を刊行しています。
残念ながらそれが遺作となったしまいましたが、こちらは未読なので、そのうちに読んでみたいと思います。

それにしても、こうも訃報が続くと滅入ってしまいますね。
皆さん、私が好きだったり大きな影響を受けた人だったりしますし、まぁ、それも時の流れというものであるということは判ってはいますが、何だかやるせない気持ちでいます。
posted by メルシー伯 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年05月10日

BOMBER

今日は朝から快晴の良いお天気でした。
絶好の行楽日和でしたが、いかんせん風が強い一日でしたね。

さて、昨日、とあるミュージシャンの訃報が報じられました。

ベーシストの田中章弘さん。5月5日にお亡くなりになったことが公表されました。
享年71歳だったそうですが、衷心よりお悔やみを申し上げたいと思います。

で、田中さんは大阪のご出身で、石田長生さんや佐藤博さんらとのバンドTHISで、ザ・ディラン加川良さんらのレコーディングでプロとしてのキャリアをスタートしています。
1975年に鈴木茂さんが結成したハックルバックへのメンバー入りを機に上京し、以降、ティン・パン・アレー細野晴臣大瀧詠一、山下達郎井上陽水高中正義寺尾聰伊藤銀次松任谷由実ブレッド&バターといった錚々たる面々のレコーディングやツアーに参加するほか、同時にスタジオミュージシャンとしての仕事も多数こなしてきました。

言わば、日本のニューミュージック、今で言うとJ-POPのサウンドを支えてきたベーシストであり、日本のミュージックシーンに遺された功績は非常に大きいものがあるでしょう。

で、田中さんのベースと言えば、真っ先に思い出すのが、山下達郎さんの「BOMBER」というナンバーです。
尚、田中さんは達郎さんのSPACYGO AHEAD!MOONGLOWという3枚のアルバムに参加していますが、「BOMBER」は「GO AHEAD!」に収録されており、「LET'S DANCE BABY」のカップリングとしてシングルカットもされているナンバーです。

尚、このナンバーは、当時レコードセールス的に苦戦していた達郎さんにとって、起死回生というかエポックなナンバーとなりました。
達郎さん自身も仰っていますが、「音楽生活のターニング・ポイントとなった」と仰っており、そのキャリアを語る上でも非常に重要なナンバーなのですね。

そして、この曲のベースを弾いているのが田中さんなのですが、他にはドラムスで上原裕さん、キーボードで難波弘之さん、ギターで椎名和夫さんと達郎さんという編成でレコーディングされています。
因みに、このナンバーはハードなファンクナンバーですが、達郎さんによれば「アイズレー・ブラザーズのフリークだったから、ああいうハード・ファンクをやってみようと思った」とのことです。

そして、この「BOMBER」が大阪のディスコで大ヒットし、それが達郎さんの運命を変えていくワケです。
そもそも、「GO AHEAD!」は「これが最後」というつもりで制作したアルバムであり、達郎さんは「後はプロデューサーとか裏方で食って行こう」と考えていたそうです。
ところが、「BOMBER!」が多くの支持を集めたことで、「MOONGLOW」という次のアルバムを制作することが出来るようになり、その後にRIDE ON TIMEFOR YOUで大ブレイクするワケで、そういう点でも「BOMBER」は達郎さんにとって運命的なナンバーだったと言えるでしょう。

そして、このファンクなナンバーは田中さんのベースプレイが凄いのですね。
田中さんのベースプレイがこのナンバーの骨格になっていると思いますが、ディスコのお客さんたちが身体的に反応したのはベースのフレーズだったに相違ありません。

尚、田中さんはTHE BEATLESやハードロックからR&Bに傾倒したそうですが、それからソウル・ミュージックに移行します。
又、ベーシストとして影響を受けたのはスラップ奏法の生みの親と言われているLarry Grahamで、田中さんのスラップはLarry Grahamを下敷きにしているのでしょう。

で、「BOMBER」のセッションに関しては、BASS MAGAZINEインタビューによると、達郎さんからは「スラップで」という注文で、音符ではなくDmとかGmとかコード進行だけが指定されたそうです。
そして、田中さんがあのフレーズを弾いてみると「これで行こうか」ということになり、一発録りのレコーディングで3回ほど演奏したそうです。

それと、このナンバーには間奏でベースのソロがあります。
田中さんに言わせると「指が勝手に動いちゃってああいうラインになった」とのことですが、このベースソロがこのナンバーの肝ですね。

又、このナンバーでリードギターを弾いているのは椎名和夫さんですが、椎名さんは今年の2月17日にお亡くなりになりました。
なので、今回の訃報を知って「田中さんもか!」とショックを受けてしまいましたが、「BOMBER」はそういう意味でも非常に感慨深いナンバーになってしまいました。

ともあれ、日本のポップ史に偉大な足跡を残された名ベースプレイヤーの逝去に際し、ご冥福をお祈り申し上げるとともに、心から哀悼の意を表する次第です。
ラベル:邦楽
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2026年05月09日

デアデビル ボーン・アゲイン Season2

今日は夏日にはなりませんでしたが、それでも半袖で丁度良かったですね。
明日も同じくらいの気温のようですが、月曜日からはずっと夏日が続くようです。

さて、5月6日にDisney+で最終回が配信されたドラマがあります。

そうです。デアデビル ボーン・アゲイン/DEREDEVIL BORN AGAINSeason2です。

この空マハ3月25日から配信が始まりましたが、全8話が終わってしまいました。
いやぁ、このSeason2は最高に面白かったですし、現在、ロスに苛まれています(笑)

あの怒涛のSeason1が終わってから約1年。随分と待たされましたが、待った甲斐があり過ぎる展開でした。
そして、個人的には「こういうデアデビルが観たかった!」と大いに満足することが出来たSeasonでもありました。

キングピンことウィルソン・フィスクがニューヨーク市長になり、「自警団活動禁止法案」を発令し、自警団を取り締まる「AVTF(アンチ・ビジランテ・タスク・フォース)」というならず者部隊が幅を利かせる絶望的な状況で終わったSeason1。
で、Season2ではマット・マードック=デアデビルやカレン・ペイジたちは有志たちと共にレジスタンス活動をしていましたが、それは諸悪の根源であるフィスクを失脚させるための活動でもありました。
って言うか、AVTFとか強権を振るうフィスクとか、まるで現在のアメリカの状況を反映しているようで、その相似性には改めてゾッとさせられましたね。
だって、現在のアメリカにはデアデビルのようなヒーローはいないのですから。

又、目を見張る変貌を遂げたのがカレンで、これには少なからず驚きましたが、すっかり武闘派になっていましたね(笑)
体術もそこそこ出来るようになっていましたし、みっちりとトレーニングを積んでいる様子も描かれていましたが、これは関りがあったパニッシャーの影響が少なからずあったのかもしれません(笑)

そして、Season2ではCIAのエージェントが介入してきましたが、チャールズと名乗るその軽薄そうな男の口から語られたとある名前には「おおっ!」となりましたね。
チャールズが口にしたその名は「デ・フォンティーヌ」。そうです。「ヴァレンティナ・デ・フォンティーヌ」のことですね。

尚、通称「ヴァル」と呼ばれるこの人物は、ドラマファルコン&ウィンター・ソルジャーでジョン・ウォーカーをUSエージェントにスカウトし、映画ブラック・ウィドウのポストクレジットシーンではエレーナの前に現れて「姉が死んだのはホークアイのせいだと言ってその殺害を依頼し、映画ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーではCIA長官に就任したことが明かされていました。

そして、映画サンダーボルツ*では、結果的に「ニュー・アベンジャーズ」の結成会見を開いていますが、このヴァルは「サンダーボルツ」で描かれていた通り、一言でいえばとてつもない悪党であり、地位と財力を使って私腹を肥やしまくっている人物です。
自身がCEOを務めていた軍事会社では非人道的な人体実験などの不法行為を行っていましたし、その邪魔となる者は徹底的に排除しようとする冷酷さを持っています。
そもそも「サンダーボルツ」を「ニュー・アベンジャーズ」としたのは、彼女が窮地に立たされたために苦し紛れの方便であり、自己保身のための姑息な手段でした。

そして、そのエージェントのチャールズが関わっていたのが軍用の武器の輸出であり、その武器をフィスクが結果的に横取りする格好になったのですね。
フィスクはレッド・フック(港)が治外法権のエリアであることを利用していたワケですが、そもそもレッド・フックはフィスクの妻のヴァネッサが美術品を集めて資金洗浄を行なっていた場所でもありました。
又、Seasom1ではマットとカレンの盟友であるフォギーが殺害されてしまいましたが、それはレッド・フックの秘密を明らかにすることを阻止するためにヴァネッサがブルズアイ=ポインデクスターに依頼してフォギーを殺害させたのです。

で、チャールズは上から目線な態度でフィスクを利用としますが、CIAのトップであるヴァルのエージェントからすれば、フィスクごときは取るに足らないと思っていたのでしょう。
しかし、この男、フィスクを甘く見過ぎであり、結局はフィスクに武器を横取りされるという憂き目を見てしまいました。ざまあみろです(笑)

尚、フィスクはレッド・フックの秘密を守るため、貨物船の船長に対して、もしもの時は船を爆破して沈めるように指示していました。
そして、船が爆破された時、その船にはデアデビルも潜入しており、その積み荷が軍用の武器であることを確認しているのです。

又、フィスクはレッド・フックにその武器を隠していたほか、これまでに逮捕したビジランテや反抗した市民を監禁していました。
なので、マットには法的にフィスクを失脚させるために、その武器と監禁された人々を「証拠」として明るみにするという狙いがあるワケです。

で、このSeason2はこのレッド・フック絡みとCIA絡みのラインと、ビジランテVSフィスクという二つのラインで進みました。
ただ、最終的にCIA絡みは決着しませんでしたので、チャールズの本当の正体や目的についても判らず終いでした。

しかし、ビジランテVSフィスクというラインは見事に決着しました。
そういう点では、Season1とSeason2はデアデビルVSフィスクの決着を描くための二部作だったと言えるのかもしれません。

尚、ドラマの途中ではデアデビルVSフィスクの直接的な肉弾戦のバトルもありましたが、最終的には肉体的な戦闘ではなく説得で終わりました。
マットとしては、デアデビルとしてフィスクを抹殺するのではなく、法廷で裁くというのが第一義であり、それこそが弁護士でありビジランテでもあるマット・マードック=デアデビルの矜持なのです。
だからこそ、デアデビルはこれまでも敵を誰一人として殺害していませんし、それは彼にとってのタブーなのです。

しかし、Season1ではフォギーがブルズアイに撃たれて死んだ時に、ブルズアイを屋上から放り投げてしまいました。
まぁ、骨格を強化されているブルズアイは死にませんでしたが、マットは自分が犯した殺人行為(結果的に未遂)が心の傷となっているのです。
又、これはSeason2の第5話で過去のエピソードとして詳細に描かれていましたが、マットのその不殺という主義は、フォギーの慈愛の影響というか感化なのですね。
だからこそマットは愚直なまでに不殺の誓いを守っているのです。

尚、それと対照的なのが武闘派になってしまったカレンで、彼女は巨悪のフィスクは殺すべきだと考えていました。
又、傷ついたブルズアイをマットが保護した時には、フォギーの仇であるブルズアイを殺そうとしていましたし、そこはマットと大きく異なります。

因みに、彼女はNetflix版のシリーズで、正当防衛とはいえ、フィスクの片腕だったウェスリーという男を射殺しています。
で、そのトラウマというか傷がいまだに消えていないワケですが、それが「命を奪うことで害悪を排除しても構わない」という彼女にとっての「正当化のための思想」を生み出しているようにも思われるのです。

そして、そんなカレンと対照的なのが心理学者のヘザーなのですが、彼女も正当防衛で猟奇殺人鬼のミューズを撃ち殺しています。
しかし、それがヘザーの心を大きく蝕んでしまい、挙句には暴力衝動という最悪な形で発動するに至ってしまいました。
結局、彼女は捨てずに持っていたミューズのマスクを自ら被ることになるのですが、これはまぁそうなるだろうなという感じだったでしょうか。

尚、法廷でヘザーは自著の一文を読み上げましたが、それは「マスクを被った顔こそが本当の顔だ」といった内容でした。
で、ミューズのマスクを被ったヘザーでしたが、鏡に映っていたのはヘザーの素顔であり、それは奇しくもヘザーの自著の一文の体現という秀逸な演出であり、このシーンには思わずゾクッとしてしまいました。

それにしても、最終回における裁判所でのマットとフィスクの証人喚問の一連のシーンは鳥肌モノでしたね。
因みに、この裁判はAVTFに逮捕されてしまったカレンの裁判なのですが、カレンはこれまでの逮捕者のように監禁はされておらず、それは法廷でビジランテの有害性と犯罪性を明らかにするというフィスクの思惑があったためです。

で、今回、フィスクはマットの証人として裁判所に招聘されたのですが、マットはレッド・フックの秘密とAVTFの違法行為をカメラで中継されているこの法廷の場で明らかにするつもりだったワケです。
って言うか、デアデビルのクライマックスが裁判というのが胸アツで最高です。

尚、そこでマットは証拠として既にフィスクの手によって亡き者にされている沈没した貨物船の船長の証言の動画を見せましたが、それはこの場に居ない者の証言であり、しかも偽造が可能な映像では証拠としての効力は強くはありません。
しかし、その船に居合わせたというもう一人の人物の証言があれば、フィスクの犯罪を立証することが出来ます。
そして、その人物とは。そうです。デアデビル=マット・マードックに他なりません。

そこで、マットは遂に自分がデアデビルであるということを法廷で告白するのですね。「I am Deadevil」と。
又、マットはその証拠として常人には到底出来ない動きを披露して盲目の弁護士がデアデビルであるということを知らしめましたが、デアデビルの正体を明かすことがマットにとって最大の武器だったワケです。

って言うか、マットの正体バレは恐らくあるだろうと予想していましたが、Season2の展開的にマットがフィスクと刺し違えるのは正体バレしかないだろうと思われたからです。
又、この「I am Deadevil」はどうしてもトニー・スタークのI am Ironmanを思い起こさせますが、同時に「私は命知らずだ」という彼の覚悟の宣言になっているようにも思われて、グッと来てしまいました。

因みに、マットとフィスクにはとある約束がありましたが、それは「キングピンがデアデビルの正体をバラさず、カレンとフォギーに手出ししない限り、マットはヴァネッサがFBI捜査官暗殺の指示を出したことを口外しない」というものでした。
尚、これはNetflixのシリーズで描かれた内容ですが、ヴァネッサが死んでしまった今となっては、その約束はフィスクにとっては何の効力も持ちません。

って言うか、まさかSeason2でヴァネッサが死ぬとは思いませんでしたが、その原因となったのがブルズアイが投げたガラス製のオブジェをフィスクが杖で叩き割った際に、その破片がヴァネッサのこめかみを直撃したというショッキングなものでした。
そして、ヴァネッサを失ったフィスクの抱える喪失感はとてつもなく大きく、それについては同情を禁じえませんでしたが、皮肉と言えば皮肉な結果とも言えます。
まぁ、そうやって周囲の人間を失っていくのも、フィスクの業なのでしょう。

で、フィスクは州司法長官から「辞任して市民権を捨て、国外に去れば訴追しない」というとんでもない好条件を提示されましたが、これを拒否しました。
いやいや、所払いで済むなんて恩赦に等しいだろうという気もしますが、それはフィスクにとっては耐え難い負けなのでしょう。

そして、フィスクを糾弾すべく裁判所に押し寄せる多くの民衆たち。
皆がお手製のデアデビルのマスクを被っているのが象徴的でしたが、そう言えば、第7話では「ビジランテとは何か」という問い掛けがありました。
ビジランテ=自警団とは「己の正義を押し付けて法を破る者」なのか、「最後の砦であり腐敗した社会に正義をもたらす者」なのか。
まぁ、現実的には法そのもの正当性や立場などでその答えは変わるのかもしれませんが、このドラマに関しては間違いなく後者であることは言うまでもありません。

しかし、暴徒と化した民衆を次々と殴り殺していくフィスクの恐ろしさはどうでしょう。
純白なスーツを市民の返り血で染めるその姿は、キングピンと恐れられるフィスクの本質を描いていたようにも思えました。

ただ、そこにデアデビルのスーツで駆け付けたマットは、先ずフィスクに群がる民衆を止めるのですが、その際に言った「こんなの私たちじゃない!(We’re better than this!)」という言葉が非常に印象的でしたね。
やはり、怒りや憎しみに任せて暴力で相手を屈服させるという手段は間違っていますし、マットだって先ずは法廷で戦い、司法でどうにもならないことに対してデアデビルとして戦って来たのです。

そして、マットはフィスクを説得しますが、マットはいつのまにかデアデビルのマスクを取って素顔になっています。
そんなマットはフィスクに「二人とも終わりだ」と告げ、「”善意”によって”猛毒、戦い、犠牲”の日々を終わらせよう」と説得しました。
己の損得を考えずに”街を愛する者”として平和を取り戻すこと、それが”善意”だと訴え、それは「自分とフィスクがこの街から出ていくことだ」と言うのです。

で、最終的にフィスクはマットの説得を受け入れ、国外退去となりました。
尚、フィスクはどこか南の島っぽいビーチに一人で佇んでいましたが、その場所はかつてヴァネッサと訪れた思い出の場所なのでしょうか。
まぁ、フィスクに関しては図分と寛大な処置だったような気がしますが、恐らく監視も付いているでしょうし、織の無い牢獄に監禁されているような状態なのかもしれません。

そして、マットはこれまでのデアデビルの自警活動により、殺人未遂の容疑をかけられて逮捕されていましました。
又、AVTFで悪事を働いていた者たちも逮捕されましたが、フィスクの傘の下で好き勝手に悪事を重ねてきた彼らも厳罰に処されることになるのでしょう。

それと、Season2では告知されていた通り、あのジェシカ・ジョーンズが再登場しました。
しかし、驚いたのはそのジェシカに娘がいたことで、その娘の父親はひょっとしてルーク・ケイジなのかと思ったら、案の定でした。
って言うか、あの娘は爆弾を平気で触っていましたし、ジェシカも慌てていませんでしたが、あの爆弾が爆発してもきっとあの娘は無傷なのでしょうね(笑)
因みに、マーベルコミックでは、ジェシカとルークの娘はダニエルという名前で、後にキャプテン・アメリカを継ぐそうです。

あと、Season2はブルズアイの活躍も目立っていましたが、最終的には彼がルーク・ケイジの代わりにCIAの仕事をするというのは上手い落としどころだったように思いますね。
まぁ、この男を生かすには戦場とかそういった場所がうってつけでしょうし、チャールズとしては良いお土産が出来たのではないでしょうか(笑)

そして、このCIA関係が制作が公表されているSeason3のストーリーに大きく関わってくるのかもしれません。
又、Season3にはジェシカとルークの他にダニー・ランドの登場も噂されていますし、そうなるとSeason3はザ・ディフェンダーズのSeason2的な内容になるのかもしれませんね。

それと、Season3には多くのヴィランが登場するとも噂されていますが、ヘザー=レディ・ミューズの登場は確定的だとして、ひょっとすると「ヤミノテ=The Hand」の復活もあるかもしれませんし、フィスクが再び立ちはだかることもあり得ます。
更には、スパイダーマン ブランド・ニュー・デイとの関連もあるかもしれませんし、ヴァルの関連で言うと「サンダーボルツ*」との関連もあるかもしれません。
なので、Season3が今から楽しみで仕方ないのですが、また1年間も涎を垂らした状態で待たなければならないのでしょうか(笑)

ともあれ、今回のSeason2には非常に満足しました。
何と言うか、「デアデビルってこうだよね」という真髄を見せて貰ったような気がしますし、そういう点でも「ボーン・アゲイン=Born Again」というタイトルは絶妙なタイトルだなと思った次第でした。
ラベル:マーベル映画
posted by メルシー伯 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | TVドラマ・TV番組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする