今日は夏日にはなりませんでしたが、それでも半袖で丁度良かったですね。
明日も同じくらいの気温のようですが、月曜日からはずっと夏日が続くようです。
さて、5月6日に
Disney+で最終回が配信されたドラマがあります。
そうです。
「デアデビル ボーン・アゲイン/DEREDEVIL BORN AGAIN」の
Season2です。
この空マハ3月25日から配信が始まりましたが、全8話が終わってしまいました。
いやぁ、このSeason2は最高に面白かったですし、現在、ロスに苛まれています(笑)
あの
怒涛のSeason1が終わってから約1年。随分と待たされましたが、待った甲斐があり過ぎる展開でした。
そして、個人的には「こういうデアデビルが観たかった!」と大いに満足することが出来たSeasonでもありました。
キングピンことウィルソン・フィスクがニューヨーク市長になり、「自警団活動禁止法案」を発令し、自警団を取り締まる「AVTF(アンチ・ビジランテ・タスク・フォース)」というならず者部隊が幅を利かせる絶望的な状況で終わったSeason1。
で、Season2ではマット・マードック=デアデビルやカレン・ペイジたちは有志たちと共にレジスタンス活動をしていましたが、それは諸悪の根源であるフィスクを失脚させるための活動でもありました。
って言うか、AVTFとか強権を振るうフィスクとか、まるで現在のアメリカの状況を反映しているようで、その相似性には改めてゾッとさせられましたね。
だって、現在のアメリカにはデアデビルのようなヒーローはいないのですから。
又、目を見張る変貌を遂げたのがカレンで、これには少なからず驚きましたが、すっかり武闘派になっていましたね(笑)
体術もそこそこ出来るようになっていましたし、みっちりとトレーニングを積んでいる様子も描かれていましたが、これは関りがあったパニッシャーの影響が少なからずあったのかもしれません(笑)
そして、Season2ではCIAのエージェントが介入してきましたが、チャールズと名乗るその軽薄そうな男の口から語られたとある名前には「おおっ!」となりましたね。
チャールズが口にしたその名は「デ・フォンティーヌ」。そうです。「ヴァレンティナ・デ・フォンティーヌ」のことですね。
尚、通称「ヴァル」と呼ばれるこの人物は、ドラマ
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でジョン・ウォーカーをUSエージェントにスカウトし、映画
「ブラック・ウィドウ」のポストクレジットシーンではエレーナの前に現れて「姉が死んだのはホークアイのせいだと言ってその殺害を依頼し、映画
「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」ではCIA長官に就任したことが明かされていました。
そして、映画
「サンダーボルツ*」では、結果的に「ニュー・アベンジャーズ」の結成会見を開いていますが、このヴァルは「サンダーボルツ」で描かれていた通り、一言でいえばとてつもない悪党であり、地位と財力を使って私腹を肥やしまくっている人物です。
自身がCEOを務めていた軍事会社では非人道的な人体実験などの不法行為を行っていましたし、その邪魔となる者は徹底的に排除しようとする冷酷さを持っています。
そもそも「サンダーボルツ」を「ニュー・アベンジャーズ」としたのは、彼女が窮地に立たされたために苦し紛れの方便であり、自己保身のための姑息な手段でした。
そして、そのエージェントのチャールズが関わっていたのが軍用の武器の輸出であり、その武器をフィスクが結果的に横取りする格好になったのですね。
フィスクはレッド・フック(港)が治外法権のエリアであることを利用していたワケですが、そもそもレッド・フックはフィスクの妻のヴァネッサが美術品を集めて資金洗浄を行なっていた場所でもありました。
又、Seasom1ではマットとカレンの盟友であるフォギーが殺害されてしまいましたが、それはレッド・フックの秘密を明らかにすることを阻止するためにヴァネッサがブルズアイ=ポインデクスターに依頼してフォギーを殺害させたのです。
で、チャールズは上から目線な態度でフィスクを利用としますが、CIAのトップであるヴァルのエージェントからすれば、フィスクごときは取るに足らないと思っていたのでしょう。
しかし、この男、フィスクを甘く見過ぎであり、結局はフィスクに武器を横取りされるという憂き目を見てしまいました。ざまあみろです(笑)
尚、フィスクはレッド・フックの秘密を守るため、貨物船の船長に対して、もしもの時は船を爆破して沈めるように指示していました。
そして、船が爆破された時、その船にはデアデビルも潜入しており、その積み荷が軍用の武器であることを確認しているのです。
又、フィスクはレッド・フックにその武器を隠していたほか、これまでに逮捕したビジランテや反抗した市民を監禁していました。
なので、マットには法的にフィスクを失脚させるために、その武器と監禁された人々を「証拠」として明るみにするという狙いがあるワケです。
で、このSeason2はこのレッド・フック絡みとCIA絡みのラインと、ビジランテVSフィスクという二つのラインで進みました。
ただ、最終的にCIA絡みは決着しませんでしたので、チャールズの本当の正体や目的についても判らず終いでした。
しかし、ビジランテVSフィスクというラインは見事に決着しました。
そういう点では、Season1とSeason2はデアデビルVSフィスクの決着を描くための二部作だったと言えるのかもしれません。
尚、ドラマの途中ではデアデビルVSフィスクの直接的な肉弾戦のバトルもありましたが、最終的には肉体的な戦闘ではなく説得で終わりました。
マットとしては、デアデビルとしてフィスクを抹殺するのではなく、法廷で裁くというのが第一義であり、それこそが弁護士でありビジランテでもあるマット・マードック=デアデビルの矜持なのです。
だからこそ、デアデビルはこれまでも敵を誰一人として殺害していませんし、それは彼にとってのタブーなのです。
しかし、Season1ではフォギーがブルズアイに撃たれて死んだ時に、ブルズアイを屋上から放り投げてしまいました。
まぁ、骨格を強化されているブルズアイは死にませんでしたが、マットは自分が犯した殺人行為(結果的に未遂)が心の傷となっているのです。
又、これはSeason2の第5話で過去のエピソードとして詳細に描かれていましたが、マットのその不殺という主義は、フォギーの慈愛の影響というか感化なのですね。
だからこそマットは愚直なまでに不殺の誓いを守っているのです。
尚、それと対照的なのが武闘派になってしまったカレンで、彼女は巨悪のフィスクは殺すべきだと考えていました。
又、傷ついたブルズアイをマットが保護した時には、フォギーの仇であるブルズアイを殺そうとしていましたし、そこはマットと大きく異なります。
因みに、彼女は
Netflix版のシリーズで、正当防衛とはいえ、フィスクの片腕だったウェスリーという男を射殺しています。
で、そのトラウマというか傷がいまだに消えていないワケですが、それが「命を奪うことで害悪を排除しても構わない」という彼女にとっての「正当化のための思想」を生み出しているようにも思われるのです。
そして、そんなカレンと対照的なのが心理学者のヘザーなのですが、彼女も正当防衛で猟奇殺人鬼のミューズを撃ち殺しています。
しかし、それがヘザーの心を大きく蝕んでしまい、挙句には暴力衝動という最悪な形で発動するに至ってしまいました。
結局、彼女は捨てずに持っていたミューズのマスクを自ら被ることになるのですが、これはまぁそうなるだろうなという感じだったでしょうか。
尚、法廷でヘザーは自著の一文を読み上げましたが、それは「マスクを被った顔こそが本当の顔だ」といった内容でした。
で、ミューズのマスクを被ったヘザーでしたが、鏡に映っていたのはヘザーの素顔であり、それは奇しくもヘザーの自著の一文の体現という秀逸な演出であり、このシーンには思わずゾクッとしてしまいました。
それにしても、最終回における裁判所でのマットとフィスクの証人喚問の一連のシーンは鳥肌モノでしたね。
因みに、この裁判はAVTFに逮捕されてしまったカレンの裁判なのですが、カレンはこれまでの逮捕者のように監禁はされておらず、それは法廷でビジランテの有害性と犯罪性を明らかにするというフィスクの思惑があったためです。
で、今回、フィスクはマットの証人として裁判所に招聘されたのですが、マットはレッド・フックの秘密とAVTFの違法行為をカメラで中継されているこの法廷の場で明らかにするつもりだったワケです。
って言うか、デアデビルのクライマックスが裁判というのが胸アツで最高です。
尚、そこでマットは証拠として既にフィスクの手によって亡き者にされている沈没した貨物船の船長の証言の動画を見せましたが、それはこの場に居ない者の証言であり、しかも偽造が可能な映像では証拠としての効力は強くはありません。
しかし、その船に居合わせたというもう一人の人物の証言があれば、フィスクの犯罪を立証することが出来ます。
そして、その人物とは。そうです。デアデビル=マット・マードックに他なりません。
そこで、マットは遂に自分がデアデビルであるということを法廷で告白するのですね。
「I am Deadevil」と。
又、マットはその証拠として常人には到底出来ない動きを披露して盲目の弁護士がデアデビルであるということを知らしめましたが、デアデビルの正体を明かすことがマットにとって最大の武器だったワケです。
って言うか、マットの正体バレは恐らくあるだろうと予想していましたが、Season2の展開的にマットがフィスクと刺し違えるのは正体バレしかないだろうと思われたからです。
又、この「I am Deadevil」はどうしてもトニー・スタークの
「I am Ironman」を思い起こさせますが、同時に「私は命知らずだ」という彼の覚悟の宣言になっているようにも思われて、グッと来てしまいました。
因みに、マットとフィスクにはとある約束がありましたが、それは「キングピンがデアデビルの正体をバラさず、カレンとフォギーに手出ししない限り、マットはヴァネッサがFBI捜査官暗殺の指示を出したことを口外しない」というものでした。
尚、これはNetflixのシリーズで描かれた内容ですが、ヴァネッサが死んでしまった今となっては、その約束はフィスクにとっては何の効力も持ちません。
って言うか、まさかSeason2でヴァネッサが死ぬとは思いませんでしたが、その原因となったのがブルズアイが投げたガラス製のオブジェをフィスクが杖で叩き割った際に、その破片がヴァネッサのこめかみを直撃したというショッキングなものでした。
そして、ヴァネッサを失ったフィスクの抱える喪失感はとてつもなく大きく、それについては同情を禁じえませんでしたが、皮肉と言えば皮肉な結果とも言えます。
まぁ、そうやって周囲の人間を失っていくのも、フィスクの業なのでしょう。
で、フィスクは州司法長官から「辞任して市民権を捨て、国外に去れば訴追しない」というとんでもない好条件を提示されましたが、これを拒否しました。
いやいや、所払いで済むなんて恩赦に等しいだろうという気もしますが、それはフィスクにとっては耐え難い負けなのでしょう。
そして、フィスクを糾弾すべく裁判所に押し寄せる多くの民衆たち。
皆がお手製のデアデビルのマスクを被っているのが象徴的でしたが、そう言えば、第7話では「ビジランテとは何か」という問い掛けがありました。
ビジランテ=自警団とは「己の正義を押し付けて法を破る者」なのか、「最後の砦であり腐敗した社会に正義をもたらす者」なのか。
まぁ、現実的には法そのもの正当性や立場などでその答えは変わるのかもしれませんが、このドラマに関しては間違いなく後者であることは言うまでもありません。
しかし、暴徒と化した民衆を次々と殴り殺していくフィスクの恐ろしさはどうでしょう。
純白なスーツを市民の返り血で染めるその姿は、キングピンと恐れられるフィスクの本質を描いていたようにも思えました。
ただ、そこにデアデビルのスーツで駆け付けたマットは、先ずフィスクに群がる民衆を止めるのですが、その際に言った「こんなの私たちじゃない!(We’re better than this!)」という言葉が非常に印象的でしたね。
やはり、怒りや憎しみに任せて暴力で相手を屈服させるという手段は間違っていますし、マットだって先ずは法廷で戦い、司法でどうにもならないことに対してデアデビルとして戦って来たのです。
そして、マットはフィスクを説得しますが、マットはいつのまにかデアデビルのマスクを取って素顔になっています。
そんなマットはフィスクに「二人とも終わりだ」と告げ、「”善意”によって”猛毒、戦い、犠牲”の日々を終わらせよう」と説得しました。
己の損得を考えずに”街を愛する者”として平和を取り戻すこと、それが”善意”だと訴え、それは「自分とフィスクがこの街から出ていくことだ」と言うのです。
で、最終的にフィスクはマットの説得を受け入れ、国外退去となりました。
尚、フィスクはどこか南の島っぽいビーチに一人で佇んでいましたが、その場所はかつてヴァネッサと訪れた思い出の場所なのでしょうか。
まぁ、フィスクに関しては図分と寛大な処置だったような気がしますが、恐らく監視も付いているでしょうし、織の無い牢獄に監禁されているような状態なのかもしれません。
そして、マットはこれまでのデアデビルの自警活動により、殺人未遂の容疑をかけられて逮捕されていましました。
又、AVTFで悪事を働いていた者たちも逮捕されましたが、フィスクの傘の下で好き勝手に悪事を重ねてきた彼らも厳罰に処されることになるのでしょう。
それと、Season2では告知されていた通り、あの
ジェシカ・ジョーンズが再登場しました。
しかし、驚いたのはそのジェシカに娘がいたことで、その娘の父親はひょっとして
ルーク・ケイジなのかと思ったら、案の定でした。
って言うか、あの娘は爆弾を平気で触っていましたし、ジェシカも慌てていませんでしたが、あの爆弾が爆発してもきっとあの娘は無傷なのでしょうね(笑)
因みに、マーベルコミックでは、ジェシカとルークの娘はダニエルという名前で、後にキャプテン・アメリカを継ぐそうです。
あと、Season2はブルズアイの活躍も目立っていましたが、最終的には彼がルーク・ケイジの代わりにCIAの仕事をするというのは上手い落としどころだったように思いますね。
まぁ、この男を生かすには戦場とかそういった場所がうってつけでしょうし、チャールズとしては良いお土産が出来たのではないでしょうか(笑)
そして、このCIA関係が制作が公表されているSeason3のストーリーに大きく関わってくるのかもしれません。
又、Season3にはジェシカとルークの他に
ダニー・ランドの登場も噂されていますし、そうなるとSeason3は
「ザ・ディフェンダーズ」のSeason2的な内容になるのかもしれませんね。
それと、Season3には多くのヴィランが登場するとも噂されていますが、ヘザー=レディ・ミューズの登場は確定的だとして、ひょっとすると「ヤミノテ=The Hand」の復活もあるかもしれませんし、フィスクが再び立ちはだかることもあり得ます。
更には、
「スパイダーマン ブランド・ニュー・デイ」との関連もあるかもしれませんし、ヴァルの関連で言うと「サンダーボルツ*」との関連もあるかもしれません。
なので、Season3が今から楽しみで仕方ないのですが、また1年間も涎を垂らした状態で待たなければならないのでしょうか(笑)
ともあれ、今回のSeason2には非常に満足しました。
何と言うか、「デアデビルってこうだよね」という真髄を見せて貰ったような気がしますし、そういう点でも「ボーン・アゲイン=Born Again」というタイトルは絶妙なタイトルだなと思った次第でした。