2026年07月14日

アラン・グラント博士

今日の東京は35度を超える猛暑日となりました。
しかし、猛暑日を観測したのは全国で118地点ということで、今日は日本全土が灼熱化した模様です。
って言うか、これからは連日こういう日が続くワケで、本当に嫌になります。

さて、昨日、著名なニュージーランドの俳優の訃報が報じられました。

その俳優とは、サム・ニール(Sam Neill)さん。

7月13日に78歳でお亡くなりになったとのことですが、ご家族による声明では、逝去は「突然の予期せぬものだった」とのことです。
尚、ニールさんは、2022年から血液のがんの一種で闘病中でしたが、今年になってがんが消えたことを公表していました。
ご家族は「がんのない状態で旅立てたことがせめてもの救いだ」と述べていらっしゃいますが、心からお悔やみを申し上げたいと思います。

因みに、私がサム・ニールという俳優を始めて知ったのは、1981年の「オーメン 最後の闘争」でした。
ニールさんはこの映画で32歳になった悪魔の子・ダミアンを演じていました。

他では、1990年の「レッドオクトーバーを追え」のボロディン副艦長も印象に残っていますし、アカデミー賞で主演女優賞と助演女優賞と脚本賞を受賞し、カンヌではパルム・ドールを受賞した1993年の「ピアノ・レッスン」のヒロインの結婚相手も印象深かったですね。

しかし、ニールさんと言えばやはりこれでしょう。

そうです。1993年の「ジュラシック・パーク」です。

ニールさんは主人公である古生物学者のアラン・グラント博士を演じていましたが、この映画はシリーズ化され、1997年の「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」には出演しませんでしたが、2001年の「ジュラシック・パークV」には再びアラン・グラントとして出演されています。
つまり、アラン・グラントは「ジュラシック・パーク」シリーズのメインキャラクターであり、シリーズを牽引してきたキャラクターと言えます。

で、このグラント博士ですが、なかなかの偏屈者で嫌味っぽい性格だったりしますし、常に懐具合が淋しいせいかいつもボヤいています。
そして、 子供が大の苦手で、「うるさい、利口じゃない、臭い」という理由で嫌っていましたが、この性格は後に解消されます。

つまり、少々性格に難のある人物なのですが、これは学者というイメージを体現したキャラクターと言えるでしょうか。
しかし、危機の際には仲間や子供たちを守るために肉食恐竜に立ち向かったりもしますし、豊富な知識と機転で多くのピンチを切り抜けていますし、なかなか頼りになる人物です。

因みに、私も子供は嫌いです。いや、このシリーズに出てくる子供が嫌いだったりします。
その理由は以前に述べていますが、このシリーズにおける子供たちは、観客をイライラさせたりハラハラさせたりする役割なので、それは仕方ありません。

そして、「ジュラシック・パークV」から21年を経て、2022年に「ジュラシック・ワールド」シリーズの3作目である「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」にアラン・グラントが帰ってきましたが、この出演には感激しましたね。
性格は多少は丸くなっているようでしたが、多少の偏屈さは残っており、あぁ、グラント博士だと嬉しくなってしまいました。

で、改めて思いましたが、サム・ニールという俳優はカッコ良いですね。
往年のショーン・コネリーに通じるカッコ良さがあるように思うのですが、彼が「007」シリーズの4代目ジェームズ・ボンドの最有力候補となったのも頷けます。

そして、そんなサム・ニールさんの逝去に際し、ご冥福をお祈り申し上げると共に、哀悼の意を表する次第です。
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2026年07月13日

兄弟の本能寺

今日は朝から蒸し暑くて蒸し暑くて不快指数の高い一日でした。
しかし、暑さと言えば、欧州は大変なことになっていますね。
パリではエッフェル塔やルーヴルなどの観光地は時短営業をしているようですし、ツール・ド・フランスは30Km距離を短くしたようです。
って言うか、既に1万人を超える死者が出ているようで、もはや深刻な災害になっていますね。

さて、昨日放映された大河ドラマ豊臣兄弟!の第27回本能寺の変

遂に織田信長の最期が描かれましたが、なかなか興味深い内容だったように思います。
まぁ、「本能の変」は大河ドラマではこれまでも数多く描かれてきた題材ですし、そういう点では食傷気味になってもおかしくはないのですが、それでも気になって観てしまうという魅力がありますね。
やはり、明智光秀の真意は何だったのか?とか、黒幕や共謀者はいたのか?など、とにかく謎の部分が多いので、それが歴史好きの鼻をくすぐるワケです。

で、このドラマにおける本能寺の変はそこに至るまでに織田信澄を絡めて来たというのが興味深かったですね。
結局、明智光秀は信澄にけしかけられ、将軍足利義昭に梯子を外されてしまって、それでぶち切れてスイッチが入ってしまったワケですが、とにかく光秀が不憫でなりませんでした(笑)

って言うか、徳川家康を饗応した際の毒入りの鯉料理。
これが実は家康を狙ったのではなく信長を狙ってのものだったというのが「なるほど」という感じでしたし、それを仕組んだのが信澄というのが面白いですね。

尚、これは、信長が家康を饗応した際に、光秀が腐った魚を出してしまって、信長の怒りを買ったというお馴染みの逸話を基にしています。
それを腐っていたのではなく毒入りだったということにして、しかも、それを仕組んだのが信澄だったというのは、いかにもこのドラマらしい作劇だったでしょうか。

因みに、織田信澄は信長の弟の信勝の嫡男であり、信長の甥にあたります。
そして、信勝は信長に謀殺されており、信澄にとって信長は父の仇になります。
それと、信澄は光秀の四女(たま=細川ガラシャの妹)と結婚していますので、光秀にとっては娘婿になります。

で、本能寺の変の後、信澄は光秀の娘婿であったことが災いし、市中には謀反は信澄と光秀の共謀であるという噂が流れたため、疑心を抱いた織田信孝と丹羽長秀によって信澄は討ち取られ、謀反人の汚名を着せられたまま堺の町外れに梟されたと伝えられています。
又、本能寺の変が起こった時に光秀と信澄が裏で何かしら連携していた様子はないという見方が一般的であり、これまでのドラマで信澄が本能寺の変に関わりがある者としてクローズアップされることはなかったと思われます。
確かに信澄は出自や境遇などを考えれば注目されてもよい人物ですが、どちらかと言えば地味な存在だったような印象があります。

それにしても、信長の光秀への折檻は凄かった、いや、酷かったですね。
平手打ち、ストンピング、ぐーパンチ、とどめは助走をつけた飛び蹴り(笑)
これはクローズZEROか?と思うほどのバイオレンスさがありました(笑)

それと、このドラマはタイトルにある通り「兄弟」が物語の核になっています。
そして、それは単に秀吉と秀長の「豊臣兄弟」だけではなく、信長と信勝という「織田兄弟」もまた大きな柱として位置付けられているワケです。
それが信長を最期を描く時にも一貫されていたのは、ぶれない作劇だと感心しました。

それと、本能寺の変の時の信長の殺陣もなかなか見応えがありましたが、それよりも印象的だったのは、信長が明智軍に過去の幻影を見たことでした。
明智光秀、浅井長政、比叡山延暦寺の焼き討ちで殺した大勢の女性や子供たち、織田信澄、そして、織田信勝。
これは信長の悔恨の具現化とも思われる演出でしたが、妹の市に「安寧の世をお作り下さい」と言われた際に「血塗られたこの手でそのような世をどう作れと。自分には壊すことしか出来ぬ」と答えた信長のある種の弱音でもあったような気がします。

で、信澄の幻に向かって信長は「もういいか・・・。疲れたわ・・・」と言い、斬られる覚悟を見せましたが、この時、信長は初めて「織田信長」であり続けることを止めようと思ったのかもしれません。
そして、最終的に信長は自刃するワケですが、その直前に信勝の幻が信長に「兄上、我らの一生、ろくなものではござりませんでしたなと」と語りかけました。
すると、信長は自分が大いに羨んでいたであろう豊臣兄弟との日々を思い出してニヤリと笑い、「是非もなし」と言って腹に脇差を突き立てたのです。

そう言えば、本能寺の前に信長と面談した小一郎(秀長)は、「憎いというのは慕っていることの裏返し。信勝様もきっとそうだった。信勝様は上様を恨んではおりませぬ」と信長に言っていました。
その言葉が信長に最期に信勝の幻を見せたのだろうと思われますが、この言葉には「あとはお前ら兄弟に任せた」という豊臣兄弟への想いが込められていたように感じられましたね。

尚、この「是非もない」ですが、逸話では攻めて来たのが明智軍であることを知った時に信長が「是非に及ばず」と語ったと伝えられており、これまでのドラマではその通説に沿った演出が多かったように思います。
しかし、このドラマでは、そのセリフのタイミングをずらすことによって、そのセリフに別の大きな意味を持たせました。
又、本能寺の変と言えば、信長の「人間五十年〜」でお馴染みの幸若舞の敦盛が定番でしたが、このドラマではそれをやらなかったというのも大きな特徴でしょうか。

とにかく、徹底して「兄弟」に焦点を当てた本能寺の変だったように感じられましたが、ある意味でファンタジックでもあり、なかなか新しい切り口だったのではないでしょうか。
そして、次回は有名な「中国大返し」になりますが、これも先に小一郎が戻って来たというのが、中国大返しの速さの秘密を解くキーになると思われますね。

というワケで、次回も注目ですし、信長亡き後が「豊臣兄弟!」の本番だろうと思いますので、今後の兄弟の関係性の変化などの展開も楽しみにしたいと思います。
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2026年07月12日

武豊騎手5,000勝

今日も朝から暑かったですが、九州など西日本では最高気温35℃以上の猛暑日が続出となり、大分県の日田市では38℃以上の気温となりました。
明日以降は猛暑日のエリアは次第に東へ拡大し、14日(火)〜15日(水)は東京都心でも今年初の猛暑日になる予報です。ホント、嫌になります。

さて、今日、競馬界で大きなニュースがありました。

それは、武豊騎手の通算5,000勝達成です。

昨日の段階であと1の4,999勝とリーチをかけていた武騎手は、今日の函館競馬の7Rをヒミノエトワールで制し、5,000勝を達成しました。
私としては早々に1Rで決めてしまうんじゃないかと思っていましたが、惜しい2着が続いており、まぁ、そこは勝負事なのでなかなかスムーズにいきませんでしたか。
それでも、昨日の内に決めてしまうあたりは流石です。

尚、武騎手の「5,000勝」というのは、武騎手が所属しているJRA(日本中央競馬会)だけの勝利数ではありません。
NRA(地方競馬)と海外の競馬での勝利数も合わせた合計数になります。

因みに、JRAが4,669勝でNRAが212勝で海外が119勝になります。
又、先月には通算獲得賞金の総額が1,000億円を超えたというニュースもありましたし、どこまでも桁が違いますね。

ただ、日本人騎手で5,000勝を超える騎手は既に何人かいます。
その中で歴代最多の勝利数を誇るのは、2025年に引退した「大井の帝王」こと的場文男さんで、的場さんは68歳まで現役を続け、7,429勝(NRA7,424勝、JRA1勝、韓国1勝)を挙げています。
又、2001年に引退した川崎の「鉄人」こと佐々木竹見さんは7,153(NRA7,151勝、JRA2勝)、2019年に引退した船橋の石崎隆之さんは6,343勝(NRA6269勝、JRA74勝)というとんでもない記録を持っています。

他にも、現役騎手では、今日の時点で、兵庫の川原正一騎手が6,008勝(NRA5,935勝、JRA73勝)、佐賀の山口勲騎手も5,668勝(NRA5,667勝、JRA1勝)を挙げており、数字的には武騎手以上の勝ち鞍を積み上げています。

それと、園田の出身で現在JRAに所属している「インは近道」でお馴染みの岩田康誠騎手は、現在5,004勝(NRA3,135勝、JRA1,863勝、海外6勝)と、武騎手よりも先に通算で5,000勝を達成しています。
なので、武騎手の場合は、”JRAの生え抜きの騎手”として初となる通算勝利数5,000勝ということになるワケです。

尚、記載した通り、武騎手以上の勝利数を挙げているのは、いずれもNRAの所属(元所属)だった騎手たちです。
そもそも、JRAとNRAではレースの数が全然違っており、JRAの場合は1週間のうち基本的に土日の2日間しか開催されませんが、地方競馬はほぼ毎日と言って良いほどどこかでレースが開催されています。
因みに、前述の的場元騎手は43,000回以上、佐々木騎手は39,000回以上の騎乗数でしたが、武騎手はJRAと地方を合わせても27,000回弱にとどまっていますので、単純な数字の比較は意味がありません。

それでも、武騎手が驚異的なペースで勝ち星を積み重ねてきたということは明らかであり、これはJRA騎手としては間違いなく偉業であると思うのです。
単純に5,000勝÷40年で計算しても年間平均125勝というペースですから、これはもう毎年リーディング争いをしてるようなものです。

そう言えば、今年、1987年にデビューして40年を迎えた武騎手のキャリアを記念して「武豊展」が開催されています。
これは全国を回る特別展で、東京では銀座三越で6月15日まで開催され、現在は金沢で開催されています。
って言うか、東京開催中にG1レースを2つ勝って、更に展示物を増やしてしまうというのがいかにも「生けるレジェンド」ですね(笑)

それにしても、武騎手も40年なんですね。
私が競馬を見始めた時はまだあんちゃんでしたが、今や57歳の大ベテランですからね。
それでも、現在でも騎乗姿勢の美しさは世界一だと思いますし、馬を御すテクニックも世界の上位レベルであることは間違いないでしょう。

そう言えば、戸崎圭太騎手がYouTubeのとある番組で、武騎手の凄さについて「引き出しが多い」と言っていましたが、知識量の豊富さとその生かし方が飛び抜けているのでしょうね。
それは、経験を糧にする能力に秀でているとも言えますし、色々な意味でクレバーなアスリートなのでしょう。
又、武騎手はトークにも定評がありますが、ユーモアの交え方や言葉の選び方など、そういう点にも頭の良さを感じさせますね。

尚、武騎手と言えどもこの40年の間には色々とあったワケで、数多くの名馬で数々の大レースを勝利していますが、他馬の進路を妨害して失格降着になったりとか、大きな怪我をしたりとか、騎乗数が激減してしまったとか、決して良い話ばかりではありません。
そもそも騎手は勝つよりも負けることの方が圧倒的に多い商売ですし、騎乗依頼がないと成り立たない商売ですし、何よりも命懸けの商売でもあります。
それを40年続けてきて、尚且つ、今でもトップの位置にいるということの凄さを、今回の通算5,000勝で改めて感じさせられた次第でした。

って言うか、お次はJRAだけの5,000勝が節目になるでしょうか(笑)
JRAでの勝利数は4,669勝なのであと331勝になりますが、これが4〜5年かかるとすると武騎手は61〜62歳と還暦を超えてしまいますね。
ただ、その年齢でもまだ現役続行に対する意欲は衰えないだろうという気がしますし、そのためにもくれぐれも怪我には注意して騎乗して頂きたいと思います。

そう言えば、私、これまで賭けたレースで、武騎手絡みで取った馬券の総額は一体幾らになるのでしょうかね(笑)
逆に、武騎手絡みで負けた馬券の総額も幾らになるのか気になるところですが、まぁ、武騎手抜きでは馬券検討が成り立たないのは事実です(笑)
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2026年07月11日

FOREINGN TONGUES

今日も朝から暑い一日でした・・・。
7月の初旬でこの暑さですから、これが8月になったらどうなるのでしょうか。
日本列島は「酷暑」という災害に見舞われそうですね。

さて、昨日、予約していたCDが届きました。

それは、The Rolling StonesFOREINGN TONGUESです。

2023年にリリースされた前作の「HACKNEY DIAMONDS」が非常に素晴らしかったので、今作にも期待していましたが、いやいや、期待に違わず素晴らしいアルバムでした。

って言うか、1曲目のRough And Twistedのラウドなイントロでもう心が鷲掴みにされてしまいましたね!
他にも、カントリーテイストな曲があったり、カヴァーがあったり、バラエティに富んだ内容になっていますが、前作よりもギターが全面に出ている感じで、個人的には何よりもそれが嬉しかったですね。
又、Mick Jaggerのハーモニカが要所要所で良い味を出しているのも良かったです。

ただ、印象としては、前作の姉妹盤という印象もあるでしょうか。
まぁ、その時のセッションからの楽曲が多いようですし、「HACKNEY DIAMONDS」と「FOREINGN TONGUES」はセットで語られるべきアルバムなのかもしれません。

尚、これは前作でも感じたことですが、Mickのヴォーカルには驚かされますね。
82歳にしてこのパワフルさには脱帽するしかありませんが、若い頃にさんざん不摂生をしてきた人は何事においてもタフなのでしょうか(笑)

そして、それはKirth RichardsRon Woodも同様なのですが、この人たちは音楽をやると細胞が若返る妖怪なのかもしれません(笑)
って言うか、昔の方が老齢さや枯れた味わいがあったように思われますし、今の方が開放的でフレッシュな感じがありますね(笑)

尚、それは、サウンドメイクの影響が大きいと思われるのですが、やはり、ドラムとベースが変わっているのがその要因なのでしょう。
あと、プロデューサーのAndrew Wattの功績が特に大きいと感じるのですが、この若き敏腕プロデューサーには「Stonesのサウンドはかくあるべし!」という一貫した強いポリシーがあるように思います。

と言っても、アルバムの中で一番ドスの効いたパワフルなドラムはCharlie Wattsのプレイだったりします(笑)
前作と同様にCharlieが遺したセッションの音源が今作にも収録されているのですが、 「Hit Me in the Head」のドラムは出色のプレイだと思いますね。

又、こちらも前作と同様に豪華なゲストが参加しています。
Paul MccartneyRobert SmithSteve WinwoodBenmont TenchBruno Mars
尚、PaulはCoverd In Youでベース、StaveはJerouse Loverなど7曲でピアノとオルガンと、あくまでもバッキングのミュージシャンとして参加しています。
ただ、Bruno MarsはNever Wanna Lose Youにカウベルで参加しているそうですが、そのカウベルの音が聴こえません(笑)

あと、このアルバムには2曲のカヴァーナンバーが収録されていますが、これらがまた特筆すべき出来のように思うのですね。
先ずは、You Know I’m No Goodというナンバーなのですが、このナンバーはAmy Winehouseという女性シンガーの楽曲です。
曲調としてはStonesっぽくはないのですが、メロディー的にはどことなく往年の日本の歌謡曲のようなテイストもありますし、SOME GIRLSのアルバムの収録曲だろ言われても納得してしまうような感じがあります(笑)
あ、そうそう。「SOME GIRLS」と言えば、「Jerouse Lover」も「Miss You」というか、それっぽいテイストがありますね。

それと、アルバムのラストを飾るBeautiful Delilah。これは彼らが敬愛するChuck Berryのナンバーですが、このいかにもテレコで録音しましたという感じのラフな音像が気持ち良いですね。
って言うか、これはMickとKirthが出会った頃、一緒にChuck Berryをコピーした場面を感じさせますね。

尚、MickとKirthは双方の一家が引っ越すまでダートフォードのウェントワース・プライマリースクールの級友でしたが、ある時、ダートフォード駅で偶然に再会しました。
そして、その時にMickがChuck BerryとMuddy Watersのレコードを持っていたことでお互いの共通の興味が明らかになり、2人の友情が復活したという良く知られた逸話があります。
なので、この「Beautiful Delilah」にはそんな彼らの原点が感じられるのですが、Paulの最新アルバム風に言うと、さしずめ「The Boys Of Dartford」といったところでしょうか。

それにしても、そのPaulの「The Boys of Dungeon Lane」素晴らしいアルバムでしたが、2026年にPulとStonesが揃って傑作をリリースしてくれたことが嬉しくてなりませんね。
あと、Ringo Starrもそうですが、80歳を過ぎた(Ronnieは79歳)ロック爺たちの脅威的な仕事振りを聴かされると、伝説は上書きされていくものなのだなと改めて思うのです。
ラベル:洋楽
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2026年07月10日

ゴジラ-0.0の追加映像

今日も30℃超えの暑い一日でしたが、関東もそろそろ梅雨明けでしょうかね。
来週も雨の予報は無いようですし、このまま真夏日や猛暑日が続くのでしょう。

さて、昨日、注目の日本映画の続報が公開されました。

そうです。ゴジラ-0.0です。

昨日の7月9日の22時50分にYouTubeで30秒の特報映像が公開されましたが、これをキングギドラのように首を長くして待っていたファンは大勢いたことでしょう(笑)
因みに、4月15日に公開された最初の特報は46秒の映像でしたが、今回はそれよりも短い映像となりました。

それと、気になっていた敷島浩一役の神木隆之介さんと典子役の浜辺美波さん以外のキャスト陣も明らかになりましたが、ゴジラ-1.0の主要メンバーだった吉岡秀隆さん、山田裕貴さん、佐々木蔵之介さん、安藤サクラさん、田中美央さんが続投になるのが嬉しいですね。

尚、吉岡さんが演じる前作でゴジラ掃討の「海神作戦」を立案し指揮した野田健治は、今作では大型災害対策事務局の局長になっているようです。
又、佐々木さんが演じる新生丸の船長の秋津C治と、山田さんが演じる乗組員の水島四郎は、引き続き海の男として生きているのでしょうか。

あと、田中さんが演じる「衝撃に備えよ!」と「海神作戦を開始する!」でお馴染みの雪風の船長の堀田辰雄も何らかの形で国防に携わっているのかもしれません。
そして、「おや?」と思ったのが安藤さんが演じる敷島の隣人の太田澄子なのですが、運営している孤児院の名前の「C澄園」というのは、もしかすると「C治と澄子」ということなのでしょうかね?
つまり、秋津C治と太田澄子が夫婦になった、或いは、個人の共同経営者になったということが考えられるワケです。

ただ、ここに整備兵で敷島の命の恩人とも言える橘宗作とそれを演じた青木崇高さんの名前がないのが残念ですね。
しかし、今回は発表されていないだけで、本編に登場することはあるかもしれませんし、それを期待したいと思います。

そして、今作では新たな登場人物として、生物学者の村上寛治役で田中泯さんが出演することが発表されました。
又、この村上は「戦争で心に大きな傷を負った生物学者」と紹介されており、マッドサイエンティスト的なテイストも感じさせる非常に気になる人物ですね。
って言うか、私の大好きな田中泯さんの出演がもう嬉しくてなりません!

それと、今回公開された特報映像ですが、30秒という短い映像だったとは言え、色々と考察要素は多かったように思いますね。

時代設定は1949年。前作から2年後が舞台です。
そして、ゴジラの尻尾が映し出されるのですが、ここでは前作でも特徴的だった放射熱線を発射する前段階の背びれが飛び出す様子が描かれていました。
で、この背びれの形状が前作と違いますし、周囲の瓦礫のサイズと比較しても、尻尾そのものと背びれが前作よりも大きくなっているように見えます。

そして、田中泯さん演じる村上が登場して「ゴジラは核攻撃にも耐えられるそうですな」と意味深なことを言っていましたが、これは米国がゴジラに対して核攻撃をしたということを指しているのかもしれません。
で、それによってゴジラが更に巨大狂暴化してしまったのではないかと。

又、一瞬、ゴジラ細胞のサンプル体の映像がインサートされましたが、前作の銀座襲来後に日本はゴジラの細胞を収集していたのですね。
恐らく、村上はゴジラ細胞を研究しているのだろうと推察されますが、その細胞は不滅の再生能力を持っていますので、そういう点からすると、ゴジラVSビオランテの白神博士的な役割を果たすのかもしれません。

尚、遺伝子工学の世界的な権威だった白神博士は、死んだ娘と娘が育てていた薔薇とゴジラの細胞の遺伝子を掛け合わせてビオランテという怪獣を生み出してしまいましたが、今作の村上も白神博士と同じような過ちを犯してしまうのでしょうか。
ただ、1949年という時代設定からすると、遺伝子工学とかのテクノロジーはそこまで発展していないと思われます。

そして、ゼロ戦のような飛行機が登場しましたが、前作では日本には「震電」以外に戦闘機は残っていませんでしたので、恐らくは対ゴジラ用として米国から飛行機や戦艦などが供与されているのかもしれません。
又、その機体には「NARUKAMI」という文字が書かれていましたが、これは「成神」なのでしょうか、それとも「鳴神」なのでしょうか。

次に、瓦礫の中で「人間のやっていいことの範疇を超えている」と語る野田の姿がインサートされていましたが、これは「核爆弾」が使われたことを指すのでしょうか。
因みに、特報の第1弾では自由の女神の前を歩くゴジラの映像がありましたので、ゴジラがニューヨークに出現した際に核兵器が使用され、野田は調査でその跡地に赴いていたという経緯になるのかもしれません。

続いて、涙を流す典子と、敷島が「あんた!自分が一体何してんのか判ってんのかよ!」と野田を殴りつけるという驚きのシーンがありました。
尚、そのシーンには村上と典子も映っていましたが、野田たちがゴジラ細胞に浸食されている典子を利用しようとすることに敷島が腹を立てたのか、他の理由があるのかは判りません。
又、このシーンは、特報の第1弾でも登場した二式飛行艇の中のような気がします。

そして、投下される爆弾。恐らくこれは核爆弾であると思われますが、これは以前に米国で使われた時のシーンなのか、その後に日本で使われるものなのか。
「人類の罪と罰。もう、無(ゼロ)には戻れない」という絶望感溢れるテロップが出て、特報の第1弾にもあった海中からゴジラが出現して二式飛行艇に襲い掛かろうとするシーンで特報は終わりました。

って言うか、今回の特報では「核」が全面的に押し出されている感じがありますね。
又、以前に山崎監督がクリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」について、ノーラン監督との対談で「日本が返答の映画を作らなければならない。いつか実現させたい」と語っていましたが、今作がその意味合いを持つ映画になるのかもしれません。

それと、新たなティザービジュアルも公開されましたが、これがまたカッコイイですね!
振りむいて空を見挙げながら咆哮するゴジラという感じのビジュアルですが、この造詣が全く前作とは違っていますね。
やはり、今作のゴジラは前作よりもサイズもフォルムもパワーアップというかより強靭に、そして、より戦闘的になっている感じがあります。

で、振り向いたゴジラが見上げる先には何があるのか。
それは自分を攻撃しようとしている戦闘機なのか、はたまた別の巨大な生命体なのか。
そして、ゴジラの周囲には浮遊している無数の瓦礫があり、ゴジラが見上げる空は一部が金色のように発光しています。

ということは、やはり、ヤツが登場するのでしょうか。そうです。ギドラですね。
以前からギドラが登場するのではないかと考えていましたが、どう考えてもギドラのような気がしてなりません(笑)

ギドラが登場し、それを駆逐するためにゴジラをぶつけようとするのか。
尚、怪獣同士を戦わせる作戦というのは過去作にも幾つかありましたが、人類の武器が通じないのであれば、もうそれしか打つ手はないでしょう。
ただ、その場合は共倒れが理想ですが、そうそう上手くはいかないでしょうし、「ゴジラVSビオランテ」における自衛隊の黒木特佐の「勝った方が我々の敵になるだけ」というクールでシビアな言葉が思い出されますね。

又、ティザービジュアルには「G-0.0」というタイトルは表記されていますが、全体を覆うようにGの文字があしらわれているのですね。
これはもう一つの「G」がいるぞということで、それは「G=ギドラ」を意味するのではないかとも思ったりするのです。
まぁ、ひょっとすると、もう一体の「G=ゴジラ」かもしれませんが、今作がゴジラ単体にならないことは確かだろうと思われます。

それと、HPの「INTRODUCTION & STORY」には以下の記載があります。

戦争によって「無(ゼロ)」になった日本をゴジラが「負(マイナス)」に突き落とした。
あれから2年。もがきながらも復興を遂げ、ようやく辿り着いたはずの日常に希望を完璧に打ち砕く、新たな絶望の到達点が襲いかかる。

監督・脚本・VFX 山崎貴

第96回アカデミー賞視覚効果賞受賞
世界が熱狂した「ゴジラ-1.0」のその先へ。

三度目はない。ここで、すべて終わらせる。

この中で、最後の「三度目はない。ここで、すべて終わらせる」というフレーズにも思うところがあるのですが、恐らく「マイナスシリーズ」は今作で完結を迎え、同時に山崎監督の「ゴジラ」は今作が最後になるのではないでしょうか。
そして、その次のゴジラは、以前から噂が絶えないシン・ゴジラの続編が制作されるのかもしれませんね。

尚、「ゴジラ-0.0」は、今年の11月3日より公開される予定です。
公開日が待ち遠しくてなりませんが、先ずは詳細な続報を楽しみに待ちたいと思います。
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2026年07月09日

川崎競馬場

今日も30℃超えの暑い一日でした。
って言うか、朝の6:30過ぎに暑くて目が覚めましたが、朝から25℃は勘弁して欲しいです。

さて、実は昨日、仕事帰りに競馬場に寄って来ました。

それは、川崎競馬場です。

尚、先週の7月1日は仕事帰りに大井競馬場に寄って来ましたが、今回足を運んだのは東京都のお隣の神奈川県川崎市の競馬場になります。

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因みに、NRA(地方競馬)の競馬場は、東京近郊では4場があります。
東京都品川区の大井競馬場、神奈川県川崎市の川崎競馬場、埼玉県さいたま市の浦和競馬場、千葉県船橋市の船橋競馬場で、この4つは「南関東4場」と呼ばれています。

って言うか、船橋市は凄いですね!
JRA(日本中央競馬会)中山競馬場と競馬場が2つもあります(笑)

で、この川崎競馬場ですが、日本の競馬場で最も敷地面積が狭い競馬場です。
なので、コースもこじんまりとしています。

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因みに、コースは一周1200mでコース幅は25mダートコースの平場です。
その規模の小ささは、私がよく行く東京競馬場や中山競馬場や先週行った大井競馬場とは比べるべくもありません。
つまり、奥行きの無いコースなので、コーナーが急カーブになっているのが大きな特徴です。

そして、ここで行われるレースは、900m、1400m、1500m、1600m、2000m、2100mで、フルゲートは14頭になります。
尚、900mはスタートしてゴールするまでにコーナーを2回回りますが、1400m以上のレースはコーナーを4回回りますし、2000m以上はコーナーを6回も回ります。
つまり、スピードを落とさずに上手くコーナーを回る器用さが求められますし、直線も短いので、どの位置に付けてどこでスパートするかなど、馬の器用さや騎手の技術が大きくものを言うコースになっているのです。

因みに、JRAの中では小回りの中山競馬場でも、1600mはコーナーは1回のワンターンですし、新潟競馬場に至っては直線の1000mのレースが行われています。
そういう点でも、まさに文字通りの「平坦小回り」な競馬場であり、その分、難しいコースであるとも言えるのです。

ただ、この小ささが非常に良いのですね。
超近代的な東京競馬場や中山競馬場も勿論素晴らしいのですが、とにかく建物が大きいので移動に時間がかかります(笑)

そして、川崎は建物も古く、中はレトロな感じがあるのですが、その庶民的な佇まいが実に心地良いのですね。
まぁ、言ってしまえば、JRAの施設が規格外なだけであって、本来、競馬場はこういう感じなのかなという気がしましたし、これが競馬場の原点の景観なのかなと思いました。

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それと、昨日は食事はしませんでしたが、川崎競馬場はグルメも豊富です。
中でも、激辛焼きそばとスパイシーなコロッケ、もつ煮、タンメンなどは有名ですし、次回は是非とも食べてみたいと思います。

で、川崎競馬場は前述の通り神奈川県川崎市という大都会の中に在る競馬場です。
大井競馬場は東京23区内にありますが、海に近い所ですし、郊外に近い場所にあります。
しかし、川崎競馬場は川崎駅から歩いて15分弱の距離ですし、通り道を逸れると有名な堀之内ですし、ホント、都会の喧騒の傍に在るという感じですね。

それと、今年、川崎競馬場の公式アンバサダーとして、俳優の要潤さんが就任されました。
で、昨日は要さんも来場されて、アンバサダー就任の挨拶や、メインレースのプレゼンターを務めていらっしゃいました。

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尚、要さんと言えばアギトが公開されましたし、大河ドラマ徳川兄弟!では明智光秀役で次回は本能寺ですし、17日からは新しいキングダムが公開されます。

って言うか、昨日の9レースが「川崎競馬場にようこそ!要潤さん来場記念」で10レースが「要潤さん川崎競馬場公式アンバサダー就任記念」というレース名でしたからね(笑)
又、川崎競馬では12月の最終開催日の最終レースで白毛馬と芦毛馬が限定の「ホワイトクリスマス賞」という特別なレースが開催されますし、誘導馬がトナカイや獅子舞のコスプレをしたりします(笑)
そういったファンサービスに溢れた遊び心があるのが嬉しいですし、その点はJRAも見習って欲しいと思います(笑)

というワケで、初めて行った川崎競馬場は楽しかったですね。
住んでいるところから一番近い競馬場なので、これからも目ぼしいレースがある時には遊びに行きたいと思っています(笑)

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で、これで、大井と川崎は行きましたので、後は浦和と船橋です。
尚、船橋は十数年前に行ったことがあるのですが、現在は改装もされていますし、行ったことがないのと一緒です(笑)
なので、南関東4場を制覇すべく、残る2場も折を見て足を運びたいと思います(笑)
ただなぁ、浦和と船橋は住んでいるところから遠いんだよなぁ(笑)
posted by メルシー伯 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年07月07日

ガス人間

今日は7月7日の七夕です。
だからと言って短冊を作ったりとかはしません(笑)
生々しい願い事はロマンティックでファンタジックな七夕には相応しくないでしょう(笑)

さて、今日は先日配信されたドラマについての雑感です。

その作品はガス人間です。

Netflixで7月2日から全8話が配信されていますが、さすがに一気見は出来ませんでしたので、3日間かけて全話を視聴しました。
尚、このドラマ、以前にも述べた通り、楽しみにしておりましたが、非常に良く出来たドラマだと感じました。

で、以下に雑感を述べますが、配信されてからまだ間もないので、なるべくネタバレは伏せたいと思います。
ただ、内容に触れる部分や、内容が想像出来る部分もあるかもしれませんので、ドラマを未見の方はご注意下さい。

生放送中に人が破裂死する事件が発生。犯人は"ガス人間"だった。
背景には、ある組織が弱者を使い捨て隠蔽した過去の極秘プロジェクトがあった。
事件を追う刑事の前に恐るべき真実が立ちはだかる。

というのが公式HPに載っている粗筋ですが、その通り、本質的には刑事ドラマです。
そこに濃密な人間ドラマが加わって、なかなか見応えのある内容になっていたように思いますし、クライムサスペンスという点では大いに満足出来たドラマでした。

しかし、私としてはちょっとした残念さを感じてしまったのですね。
それは、ドラマにおける「ガス人間」の役割というかポジションです。

ある意味、本作ではガス人間は舞台装置に過ぎず、それ自体がドラマの核ではありません。
無論、ガス人間の誕生などがドラマの事件の根幹と密接に結びついているので、核ではなくても重要な要素なのですが、言ってしまえばガス人間は「凶器」なのです。

私としては、ガス人間が中心の特撮ドラマと言うかSFドラマが観たかったのですが、そういう点で残念さを感じてしまったのですね。
ただ、それはドラマを観る前からある程度予測がついていたことでした。

と言うのも、主役として発表されたのが刑事役の小栗旬さんと記者役の蒼井優さん、更に動画配信者で広瀬すずさんと林遣都、ヤクザ役で竹野内豊さんですから、当然、この人たちが中心のドラマなのだろうなと。
なので、ガス人間という異形の人間の主観が中心のドラマにはならないかもしれないと思っていたのです。

又、竹野内豊さんがヤクザ役ということだったので、当然、反社組織が事件の中心にいるワケですが、実はその裏には政治家或いは国家が絡んでいることも考えられると思っていました。
そうなると、尚更、クライムサスペンスとしてのテイストが強くなり、SF色は薄まってしまうかもしれないとも思っていました。

と言っても、前述した通り、面白いドラマであることには違いありません。
原案となっている映画ガス人間㐧1号の設定などを踏襲した部分やオマージュも感じられましたし、「変身人間シリーズ」の切り口の一つとしては、これもアリだろうと思うのです。

特に、登場する人物の掘り下げがなかなか見事だったなと思うのですが、どのキャラクターも立っていて面白かったですね。
中でも、捜査1課の吉田警部が出色だと思うのですが、ボウリングのシーンといい、かなり個性的なキャラクターでしたね(笑)
あと、ヤクザの組長の大友三郎ですが、本当に「パーフィニーってなんだよ」です(笑)
まぁ、拷問の隠語であることは判りましたが、それが生きたまま人間を解剖することなのか、それ以上の意味を持っているのか、それが気になります(笑)

それにしても、今回のクライマックスの展開ですが、これはもう現代ならではの作劇だなと強く思いましたね。
そういう点では新鮮味は感じられませんでしたが、溜飲が下がるという点においては良い落としどころだったように思います。
又、テレビとSNSという二つのメディアの対比もなかなか興味深かったですね。

それと、印象的だったのが作中で使われる「人間燃料」という言葉だったのですが、これは弱者が社会の燃料、或いは、権力者の燃料として使い捨てられる搾取構造を指しています。
まぁ、「ガス人間」なので「燃料」というワードが使われたと思われますが、結局は搾取する側も誰かの燃料に過ぎなかったりとか、ドラマではその構造の歪さが描かれています。
又、「燃料」というものの価値や重要性を理解出来ないことの愚かさといったことも示唆されていたように感じられました。

尚、私はこのドラマを視聴して「アラジンの魔法のランプ」を思い出してしまいました。
そして、「ガス人間㐧1号」を「アラジンの魔法のランプ」のフレームで再構築したこの「ガス人間」は、個人的にはSFとしては物足りなさはありましたが、社会派のドラマとして面白いドラマだったと思うのです。
posted by メルシー伯 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | TVドラマ・TV番組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年07月06日

山本耕一さんの訃報に寄せて

決勝トーナメントが行われているFIFAワールドカップですが、ノルウェーがブラジルを2-1で下し、ベスト16の準々決勝に駒を進めました。
いやぁ、良い勝負をするかなとは思っていましたが、ノルウェーは大金星ですね。
って言うか、この試合でも2得点を挙げて大活躍しているハーランド選手のような目立つスタープレーヤーが居るとチームも勢いが付くのでしょうか。
ともあれ、今後も注目のカードが続きますので、目が離せませんね。

さて、今日、懐かしい俳優さんの訃報がありました。

それは、山本耕一さん。

去る1月29日に肺がんのために90歳でお亡くなりになったことが公表されました。
衷心よりお悔やみを申し上げたいと思います。

で、山本さんは多くのドラマや舞台で活躍されていましたが、世間的に印象に残っているのはワイドショーの「アフタヌーンショー」のリポーターでしょうか。
司会の川崎敬三さんとの「そ〜うなんですよ。川崎さん」とか「A地点からB地点まで」といったかけあいが、漫才ブームの頃に漫才コンビの「ザ・ぼんち」のネタにされ、大いに流行したことを覚えています。

しかし、私としては、山本さんは3年B組金八先生Part1宮沢保の父親の進一郎に尽きるのです。
尚、金八先生のPart1と言えば、「15歳の母」という伝説的なエピソードがあり、当時、大変な衝撃を世の中に与えました。

これは、15歳の女子中学生が妊娠・出産をするという展開になるのですが、その相手はクラスメートの宮沢保であり、そういう点では「15歳の父母」とも言えます。
因みに、15歳の母となる浅井雪乃を演じていたのは杉田かおるさん、相手の宮沢保を演じていたのは鶴見辰吾さんで、このお二人に関しては説明は不要でしょう。

そして、山本さんは保の父親の進一郎を演じていたのですが、保の父ということは「渦中の人」の保護者ということになります。
当然、学校のみならず町でも噂が持ちきりになりましたし、世間の目から息子を守るという重要な役柄だったワケです。

で、この進一郎は、確か建築事務所か設計事務所を開設していたと思いますが、宮沢家はそれなりに裕福な家庭です。
そして、何よりもこの進一郎は人格者というか理解力のある父親であり、妻と共に保と雪乃を守るのですね。
その父親像が非常に頼もしく映ったのですが、何よりも自分たちの味方である保の両親は、保よりも雪乃にとって心強い存在だったのかもしれません。

その一方、雪乃の浅井家はちょっと複雑です。
父は自身の学歴コンプレックスの反動から学歴至上主義になっており、息子を東大に入れることしか頭にありません。
又、母親もそんな夫には何も言えず、雪乃は浅井家で孤立していたような状況でした。
そして、保が雪乃のそんな家庭事情に深く同情して交際が始まり、二人は将来結婚することを約束したのです。

更には、雪乃の兄は東大入試に失敗して、電車に身を投げてしまいました。
って言うか、このドラマは「15歳の妊娠出産」と「受験戦争で消えた命」という重いテーマを二つも浅井家に課したワケですが、これは凄い展開だなと思った次第でした。

しかし、そんな中で心底ホッとさせられたのが保の両親だったのです。
無論、保と雪乃の二人を理解して貰おうと全校で「愛の授業」を行い、奮闘する金八先生ら桜中学の教師たちの姿にも感動しましたし、その授業の内容は放送から47年経った今でもよく覚えてます。

で、進一郎は雪乃が出産した時、保に「私をお爺ちゃんにしやがって」と笑顔を向けました。
その笑顔が今でも忘れられないのですが、私にとって山本さんはこの宮沢進一郎の印象が非常に強いのです。

あ、そうそう。山本さんの奥様は俳優の小林千登勢さん(2003年没)でした。
そして、小林さんも「3年B組金八先生」のPart1に出演されているのですね。
自殺騒ぎを起こした越智はるみという生徒の母親役でしたが、ご夫婦揃って同じドラマの出演されていたワケです。

ともあれ、山本耕一さんの逝去に際し、心から哀悼の意を表すると共に、ご冥福をお祈り申し上げる次第です。
posted by メルシー伯 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | TVドラマ・TV番組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする